『湘南物語』2006年11月号「ぴ〜ぷる」より

Xマスはロックンソーランで!  鎌倉
 毎年12月に鎌倉芸術館で上演される地元鎌倉の『劇団てんびん座』クリスマス公演。この公演の呼び物の一つが一般参加の市民による華麗なロックソーランの群舞。今年も老若男女約100名が集い、近づく本番に向けて、仕上げの稽古に余念がありません。
 劇団てんびん座では2000年のクリスマス公演からロックソーランを取り入れた舞台を上演。初演以来、そのダイナミックな演技が評判を呼び、毎年多くの参加者を集めてきました。
「このロックソーランはロック調にされた北海道の民謡ソーラン節をさらにアレンジしたもので、リズムが心地よく、また振り付けもシンプルなので子どもさんやお年寄り、ハンディのある方でもそれぞれのレベルでいっしょに踊ることができるんです。みんなのやる気を美しく見せるのが演出の最大のポイント。劇団の腕の見せどころです」と語る座長の森木エリ子さん。
 森木さんがご主人と二人で劇団てんびん座を立ち上げたのが1984年のこと。それ以来一貫して地域に根ざした舞台活動を続け、定期公演以外にも体験型ワークショップの「芝居塾」、「ロックソーラン」などのユニークな企画を運営し、湘南に演劇の魅力を広めています。
 てんびん座のロックソーランには、子どもやその家族、若者からお年寄りまで幅広い年代が参加しています。
「小さな子やハンディキャップをもっている子どもさんのなかには、練習に参加しないで遊びだしてしまう子もいます。でもけっして無理強いはしません。私が手を添えるのはその子のなかに眠っている力を引き出すことだけ。一度引き出してしまえば表現力はぐんぐん伸びます。毎回、子どもたちの力にこちらが励まされています」と森木さん。
劇団
 そのためにはまず一人ひとりの名前を覚え、個性を見極めること。そして焦らず、やる気が芽吹くまで待つことが必要だと語ります。
「でも私が実践していることといえばそれくらい。あとは歴代の参加者や座員が自主的にいま自分がすべきことを見つけ、指導役や裏方に徹してくれています。みんなが自然に一つになれるのが舞台の魅力。そしてロックソーランの力なのかもしれませんね」
 舞台衣装の法被はすべて手作り。会場スタッフもすべて手弁当で参加します。
「法被は色も素材もバラバラ。でもそれがかえっててんびん座らしいと思っています。今回のテーマは名作クリスマス・キャロルとロックソーランの競演。どう料理するかは当日までのお楽しみ。今年のクリスマスはぜひご家族揃って劇場でお過ごしください」
 劇団てんびん座のクリスマス公演は12月24日(日)、25日(月)18時半開演。会場は鎌倉芸術館小ホール。料金は前売り大人2500円、高校生以下2000円(当日券は大人2800円、高校生以下2300円)。
詳細■『劇団てんびん座』
0467(31)6565
http://www1.kamakuranet.ne.jp/tembinza/

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